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相続人の仲が良いと思っていてもトラブルは起きる

2010/05/18

皆さんは、遺言に対してどのようなイメージを持っているでしょうか?「土地や預金をたくさんもっている人が書くもので自分には関係ない」とか、「遺言は、自分が死ぬ間際に親族に話せばよいから、あえて遺言書なんか書く必要はない」、「遺言書を書いたらすぐに死んでしまいそう。どうせ死んだら子供や兄弟が上手く整理してくれるはず」などと思っていませんか。

このように考えている人は結構多く、遺言を残さずになくなる人がたくさんいます。しかし、悲しいことに、その結果として、残された遺族の間で遺産をめぐるトラブルが数限りなく起こっています。

たとえわずかな財産であっても、譲り受ける側からすれば、少しでも多く分配にあやかりたいと思うのが通常です。しかし、自分から見て、子供たちをはじめとする相続人の仲が良く、遺産分割でもめることはないと思っても、相続人の周囲の人々(相続人の配偶者など)の思惑が絡んで、すんなり解決するとは限りません。

また、たとえ、あなたが死ぬ間際になって家族に口頭で胃酸の分配方法を伝えたとしても、悲しいことに、分配でうまみを得ない相続人が「そんなことを言うはずがない」とか「そのような遺言は死ぬ間際に言ったことだから本心かどうか疑わしい」とさえ言われることだってあるのです。

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